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パンドラの箱は閉じられたのか―相模原障害者殺傷事件は終わっていない
月刊『創』編集部編
四六判 272ページ 本体1500円+税
ISBN 9784904795620
19人の障害者殺害という衝撃的な相模原障害者殺傷事件の裁判は、植松聖被告に死刑を宣告して幕を閉じた。
障害者差別の問題や障害者施設のあり方など、多くの課題が解明されることなく残されたままだ。
詳細な裁判報告や植松死刑囚獄中手記など含め、この深刻な事件に改めて迫った! 大反響を巻き起こした前作『開けられたパンドラの箱』を上回るインパクト!
内容
〔はじめに〕死刑判決確定で本当にこの事件は終わったのか 篠田博之
第1部 相模原裁判そして被告との接見 篠田博之
1、初公判の翌朝、植松被告は小指を噛みちぎった
2、やまゆり園職員の調書が明かした凄惨犯行現場
3、犠牲者遺族たちの証言に涙が止まらなかった
4、植松被告の元交際相手女性が語った衝撃内容
5、中学・高校の友人が語った少年時代の植松被告
6、「最後の晩餐」に誘われた大学後輩女性の証言
7、被告人質問で語られた犯行動機と「新日本秩序」
8、面会室で話された犠牲者たちへの新たな謝罪
9、犠牲者遺族や被害者家族と被告が法廷で直接対決
10、犠牲となった美帆さんの母親の涙の法廷証言
11、「控訴しません! 」と被告は法廷で宣言した
12、本質に踏み込めなかった裁判と死刑判決
13、控訴取り下げは「安楽死する人と同じ気持ちだ」
14、面会室で語られた「両親も控訴取り下げに反対した」
15、死刑確定で刑場のある東京拘置所に移送
第2部 死刑判決をどう見るか
16、相模原事件をめぐって残された大きな課題 渡辺一史/雨宮処凛/西角純志
17、精神医学の観点から見た裁判での議論 松本俊彦
18、これが最後になるかもしれない獄中手記 植松聖
19、幼なじみの友人が語った「さと君」と家族
20、被害者・尾野一矢さんめぐる大きな取り組み 尾野剛志/大坪寧樹/渡辺一史
21、元利用者家族が語ったやまゆり園と殺傷事件 平野泰史/平野由香美/吉田美香
22、やまゆり園検証委員会報告と施設の実態 渡辺一史/西角純志/鈴木靜
23、[資料]死刑判決全文