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同調圧力メディア メディアが三流なら社会と政治も三流なのだ

森達也著
ISBN 978-4-904795-46-0
定価  1500+税
四六判
288頁

あの映画「FAKE」を世に問うた監督の極私的メディア論!「忖度(そんたく)」が横行する日本社会の元凶は、同調圧力を強いるマスメディアが元凶なのではないか!『創』連載をまとめた森達也さんのメディア論の真髄!
価格 : 1,650円(税込)
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〔内容紹介〕
《「みんなが右に向かって歩いているのに、どうしてあなたは左に行こうとするのだ」――同調圧力。法や明文化されたルールではない。自主規制だ。全体で動くことを強要される。あるいは自ら強要されることを求めてしまう。特に日本人はこの傾向が強い。だから放送禁止歌のような意味不明なシステムが実体化して、原発安全神話のような虚構が何十年も存続する。「ちょっと待って」とか「やっぱりこれは変だ」などの声を、もう少し多くの人が発していたならば、こんな状況にはなっていなかったはずだ。》(本書より)……前作『極私的メディア論』に続いて、映画『FAKE』から共謀罪まで、月刊『創』の連載コラムをまとめた新刊! 物事を白か黒かの二極に単純化し、そのどちらかに従うよう同調圧力が働くという日本社会を俎上に上げ、その中でマスメディアが果たしている役割に大きな疑問を投げかける!
《社会とメディアと政治は、互いに刺激し合いながら、少しずつ同じレベルでスライドする。楽なほうに。売れるほうに。票が集まるほうに。真実と虚偽。黒と白。二極化は楽だ。だって曖昧さが消える。すっきりとする。右と左。正義と邪悪。敵と味方。壁を作れ。悪は叩け。正義は勝つ。やがて集団の熱狂に身を任せながら、僕たちは同じ過ちを繰り返す。視点や解釈は無数にある。もちろん僕の視点と解釈は存在するけれど、最終的にはあなたのもの。自由でよい。でもひとつだけ思ってほしい。様々な解釈があるからこそ、この世界は自由で豊かで素晴らしいのだと。》

〔目次〕
広瀬健一からの問題集/プロパガンダ展で見たプロパガンダ/上書きされた刑場公開/尖閣映像流出とポピュリズム/空港での一時拘束/今、自分ができること/後ろめたいけれど、敢えて撮る/震災で表出した後ろめたさ/反骨で悔しいドキュメンタリー「死刑弁護人」/明らかな作為/誘導される民意/不謹慎という同調圧力/委縮の現在進行形/「報道」の優先順位/アナウンス効果の加害性/でも書かねばならない/なぜ戦争を煽るのか/「カメラを回す前」について/始まった日と終った日/瑣末な違和感/山本太郎と天皇制/メディアはどう対峙すべきか/少し考えればわかること/音楽家代作と言葉の軽さ/「美味しんぼ」と北朝鮮/中国と北朝鮮メディア考/ニュースの優先順位とミヒル君/朝日新聞「池上問題」謝罪とは/サンデー・ジャポンと百田と朝日/彼らを救いたい/トドを撃つなよ/特異性と普遍性/『絶歌』に思うこと/取り返しのつかない転換/「テロに屈するな!」に屈するな/「チッソは私であった」/この国のメディア/日常に遍在するFAKE/映像表現とFAKE/公正中立の座標軸/「テロリズム」と共謀罪/米大統領選と世紀の読み違い/絶望の絶対量が足りない国/あとがき

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