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言論の覚悟 脱右翼篇

鈴木邦男
ISBN 978-4-904795-48-4
定価 1500円+税
四六判
304頁
日本社会の思想の座標軸が右に大きく振れる中で、鈴木邦男さんの立ち位置はますます貴重になっています。かつては「新右翼の論客」とされながら、最近はネトウヨやヘイトスピーチを批判し、「日本会議」について論評するという、むしろリベラルなスタンスで知られるようになっています。その鈴木さんのこの何年かの歩みをたどり、言論に対する覚悟という変わらぬ信念から日本の状況を語ったのが本書です。この数年の鈴木さんの立ち位置の変遷が大きなテーマになっているため、「言論の覚悟 脱右翼篇」という書名にしました。

「右」も「左」も乗り超えた鈴木邦男が現状に斬りこんだ! 今の日本の状況は「右傾化」ではない。単なる「後戻り」だ。
価格 : 1,650円(税込)
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(本文より)今は世の中がどんどん右寄りになっている。僕を超えて時代の方が右になっていく。僕は変わってないのに、「こいつは左だ」「もう右翼じゃない」と言われることが多い。この変化は何なのか。僕はもう「右」も「左」も超えたと思っている。「左になった」と言う人には、勝手に呼んでくれ、と思う。

著者プロフィール
1943年福島県郡山市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒。学生時代は「生長の家」学生会全国総連合に所属し書記長として活躍した後、全国学協の初代委員長に就任。その後、産経新聞社に勤務。1972年に新右翼団体「一水会」結成。1999年に一水会代表を辞任。主な著書に『腹腹時計と〈狼〉』(三一新書)『言論の覚悟』(創出版)『ヤマトタケル』(現代書館)『愛国者は信用できるか』(講談社現代新書)『愛国の昭和』(講談社)『愛国と米国―日本人はアメリカを愛せるのか』(平凡社新書)『愛国者の座標軸』(作品社)『日本の品格』『これからどこへ向かうのか』(柏艪舎)『鈴木邦男の読書術』(彩流社)『公安警察の手口』『右翼は言論の敵か』(ちくま新書)『遺魂』(無双舎)『愛国と憂国と売国』(集英社新書)『〈愛国心〉に気をつけろ!』(岩波ブックレット)『憲法が危ない!』(祥伝社新書)『天皇陛下の味方です』(バジリコ)など多数。

目次
   第1章 右でも左でもなく前へ…
丸岡修の無念/右から考える脱原発デモ/三島事件の呪縛/革命家の矜持/42年目の「三島超え」/連合赤軍40年/「日の丸」戦争/左でもなく右でもなく、前へ進む /革命歌・国歌・君が代/死刑について話し合った/漫画の力/一水会結成40周年/若松孝二監督と三島事件/ヒーローのいた時代/君の考えには反対だが… /三島事件の「陰の主役」/教会で宗教体験を語る/
   第2章 ヘイトスピーチとの闘い
よいデモも、悪いデモも/「憲法論議」を嗤われた/討論の仕様 /負ける強さ/池口恵観さんと「よど号」/愛国心を超えるもの /戦争と学生運動。その責任と煩悶/ヘイトスピーチとの闘い/三島由紀夫生誕89年/拉致問題・解決の枠組みを探る/右傾化する世界と女性リーダー/ロフトが創った「闘いの場」/真の愛国心とは何か /朝日バッシング /四日市での「必勝」映画会/ 原発とヘイトスピーチ/「強い国になりたい」のか/ソウル大学で講演した/選挙と革命/イルカをめぐる冒険
   第3章 脱右翼宣言と日本会議
アメリカの傭兵/一水会の「脱右翼宣言」/竹中労に始まる/二つの「40周年」と三島/辻元清美さんと「朝生」/討論の質を上げるには/宗教の暴走/死刑をめぐる実験映画/ 信仰と愛国心/追放されてよかった/右ですか?左ですか?/日本会議と生長の家

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